今年の夏はマスク着用の影響で、例年以上に熱中症が懸念されています。また、長期の自粛生活によって外気
の暑さに体が慣れていないことも、熱中症のリスクにつながるといわれています。
基本的な熱中症対策として、規則正しい生活やバランスのとれた食生活、こまめな水分補給等を意識したいもの
ですが、アロマセラピストの柏原茜さんはそれらに加えて「ハーブやアロマを上手に活用することが暑さに負けない
体づくりにつながります」とアドバイスします。
「ハーブは暑さで失われがちな水分や栄養分を補給するのに役立ちます。また、ミント系のアロマオイル(精油)
は熱感をやわらげたいとき等にもおすすめです」(柏原さん)
そこで今回は柏原さんに、熱中症対策につながるハーブやアロマの活用法を教えてもらいましょう。
◎「ローズヒップ+ハイビスカス」でビタミンCを補給
暑さの影響でビタミンCが消耗されると、夏バテを招きやすくなります。ビタミンCをはじめとする豊富なビタミン、
ミネラルを含むローズヒップとハイビスカスをブレンドしたハーブティーは、暑さによる疲労回復をサポートします。
◎外気と室内の寒暖差対策に「ジンジャー+ローズマリー+ペパーミント」
蒸し暑い外気とエアコンの効いた寒い室内との寒暖差は、自律神経の乱れを招いてさまざまな不調の原因とな
ります。体を温めるジンジャーと血行を促進するローズマリー、ペパーミントをブレンドしたハーブティーで、エアコ
ンによる体の冷えを予防しましょう。
◎「ラベンダー+カモミール」で高ぶった心身を落ち着かせる
暑さによって心身が高ぶると、寝つきが悪くなることもあります。心身をリラックスさせるラベンダーとカモミールを
ブレンドしたハーブティーで高ぶりを静めて、心地よい睡眠を促しましょう。質のいい睡眠をとることは、熱中症予防
にもつながります。
◎暑さをクールダウンしたいときは「ペパーミント」の芳香浴
暑さでだるくなったときややる気が起きないときは、アロマを活用してクールダウンを。ペパーミントの精油(アロマ
オイル)をティッシュ等に数滴たらして部屋を香らせると、清涼感のある香りでリフレッシュできます。香りが強いの
で分量は加減してください。
「ハーブティーはホットか冷まして常温で飲むのがおすすめです」(柏原さん)
甘みを加えたいときは、ハチミツを入れるのがおすすめです。ハーブやアロマの心地いい香りを楽しみながら、熱中
症予防に活かしてみてください。
監修者 柏原茜さん
英国IFPA認定アロマセラピスト、中医アロマセラピスト。英国ITEC解剖生理学・ホリスティックマッサージディプロマ
取得。主に東京・吉祥寺の「東西中医アロマスクール」にて講師として勤務している。著書に『スピリチュアルアロマ
テラピー事典』(河出書房新社)がある。
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