師走に入り、いよいよ大掃除をはじめる時期がやってきました。大掃除は、リビングをはじめ、キッチン、浴室、トイレ、寝室、玄関など多岐に渡るため、時間も手間もかかる大変な作業です。今回は大掃除を少しでもラクにするため、家事・掃除・住宅アドバイザーの藤原千秋さんにお話をお伺いしました。
「大掃除をラクにするためのポイントは、1日ですべてを終わらせようとしないこと。12月に入ったら『今日はキッチン』『明日はお風呂』というふうに、少しずつストレスを感じない範囲で進めていくのがいいでしょう。家族で掃除を分担して、負担を軽減するのもおすすめです」(藤原さん)
大掃除は、賢いアイテム選びによって、効率良く時間をかけずにできます。おすすめは次の3つのアイテムです。
1.消毒用エタノール
消毒用エタノールは、油汚れと水汚れの両方落とすことができます。雑巾に消毒用エタノールを付けて、汚れを拭き取るだけです。汚れを落とすと同時に、殺菌、除菌効果も期待できます。
おすすめの箇所:コンロの油汚れ、冷蔵庫の中の汚れ、押入れの床の汚れ、窓枠のカビ、エアコン汚れなど。ただし、火気厳禁なのでガスコンロの近くでの使用には注意が必要です。革製品、プラスチック製品の掃除には不向きです。
2.メラミンスポンジ
メラミンスポンジは、洗剤を使う必要がなく、水を含ませるだけで汚れを削りとってくれる便利なアイテム。キューブ型やシート状になったものなど、様々な形がありますが、使い勝手がいいのは長方体のタイプです。
おすすめ箇所:シンクの汚れ、マグカップの茶渋、便器の尿石、浴室のイスのぬめり、網戸の汚れなど。
3.セスキ炭酸ソーダ
ドラッグストアで購入できる、セスキ炭酸ソーダは重曹と同じような洗浄剤ですが、重曹よりも強力に汚れを落とします。使い方は、スプレー容器にセスキ炭酸ソーダ粉末を小さじ半分入れ、そこに水道水250mlを加えて、よく振って混ぜ合わせます。このセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけた雑巾で拭いたり、じかに吹き付けて時間をおいてから水で流してください。
おすすめ箇所:表札、インターホンについた汚れ、照明スイッチパネルの手垢汚れ(表札、インターホン、照明スイッチパネルは、セスキ炭酸ソーダ水を直接吹きかけないでください)、ドアノブの手垢、照明器具のかさの汚れ、壁面上部のヌメヌメしたほこり汚れ、タバコのヤニ汚れ、シンクや排水溝、三角コーナーのぬめり、魚焼きグリルや調理台の焦げや汚れ、換気扇の油汚れなど。ただし、畳、白木などの木質系の素材、カーペット、アルミ素材の掃除には不向きなので要注意。
大掃除がラクになるアイテムを賢く使って家をピカピカにし、気持ちよく新年を迎えましょう。
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