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2017年1月アーカイブ

1.年間約632万トンの食べ物が捨てられている日本
日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の割にあたる約2,800万トン。このうち、売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずの、いわゆる「食品ロス」は約632万トンとされています。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。また、日本人人当たりに換算すると、"お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物"が毎日捨てられている計算となります。


2.「食品ロス」約半数は家庭から
食品ロス全体の約半数にあたる年間約302万トンは、家庭から発生しています。食材別にみると最も多いのは野菜、次いで調理加工品、果実類、魚介類です。食品を食べずに捨てた理由として多いのは、「鮮度の低下、腐敗、カビの発生」「消費期限・賞味期限が過ぎた」野菜の皮剥きや肉の脂身取り除きなど、調理の際食べられる部分を過剰に捨てていること」などです。家庭での食品ロスを削減できれば、食べ物の廃棄量を減らすという環境面だけでなく、家計面にとってもメリットがあります。そのためのヒントをいくつかご紹介します。


3「食品ロス」削減の工夫をしよう

1)食材を「買い過ぎず」「使い切る」「食べ切る」
値段が安いからといって食材を買い過ぎたり、在庫があるのを忘れて同じ食材を買ってしまったりすることは、結局使い切れずに食材を腐らせてしまう原因にもなります。そんな無駄を防ぐためにも、買い物の前には食品の在庫を確認し、必要なものだけを買うようにしましょう。特に、野菜や生ものなどの傷みやすい食材には有効です。また、買ったものは使い切る・食べ切るようにしましょう。冷蔵庫の使い方もひと工夫 、保存場所を上手に活用すれば、食べ物は更に長持ちします


2)残った食材は別の料理に活用
食べ残しなどを減らすために、料理は食べられる量だけ作るようにしましょう。食べ切れずに残ってしまった場合は冷蔵庫に保存し、早めに食べましょう。また、中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。


3)「消費期限」と「賞味期限」の違いを理解
加工食品には、「消費期限」か「賞味期限」が表示されています。「消費期限」は品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のため、それを超えたものは食べないほうが安全です。「賞味期限」は、品質の劣化が比較的遅い食品に表示されている「おいしく食べられる期限」であり、それを超えてもすぐに食べられなくなるわけではありません。


4)外食時での食べ残しを防ぐために
外食のには、ボリュームが予想外に多い、注文時には気付かなかった嫌いな食べ物が含まれていた、などの理由で食べ切れない場合があります。飲食店では次のような工夫をしてみましょう。
・小盛メニューがあれば利用する。
・料理を注文する際にボリュームを確認し、「食べ切れないかも」と思ったら「少なめにできますか?」とお願いする。
・セットメニューの中に食べられない物があれば、注文の際に、あらかじめそれを抜いてもらう。
もし、量が多すぎて残してしまった場合には、持ち帰りができるかどうか、お店に確認してみましょう

以 上 

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