今年の９月には、「大型連休を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが続いています」といったニュースが流れるかもしれません。なぜなら今年は、９月に５連休がやってくるためです。この９月の大型連休のことを、「シルバーウィーク」と呼びます。

◆「シルバーウィーク」とは

　シルバーウィークとは、５月のゴールデンウィークに対する言葉であり、９月・１０月・１１月の祝祭日が多い連休を通称して言います。２００９年、暦の日付の並びによって初めて、９月に５連休が発生しました。これを皮切りに、旅行会社各社によって「シルバーウィークの旅行特集」等と広告が載せられると、シルバーウィークという言葉がより世間に浸透したとみられています。

◆ハッピーマンデー制度

　そもそも、９月の５連休とは「敬老の日」「国民の休日」「秋分の日」の３つの祝日に土日が合わさったものですが、５連休ができるきっかけとなったのは、ハッピーマンデー制度と呼ばれる制度の施行にあります。

　ハッピーマンデー制度とは、祝日と週休２日制をつなげ３連休以上の期間を増やすため、祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日へ移動させる制度をいいます。連休の日数を増やすことで、観光業や運輸業などを活性化する目的で設けられました。この制度により、９月１５日と定められていた「敬老の日」も、９月の第３月曜日に移動しました。同週の水曜日が「秋分の日」になる場合、間に挟まれた火曜日は「国民の休日」となるため（国民の祝日に関する法律第３条３）、土曜、日曜を含めた５日間の大型連休が生まれたのです。

◆次のシルバーウィークは２０２６年・・・？

　現行の法律が施行されてから６年ぶり、２回目となった今年のシルバーウィークですが、次に９月の５連休が訪れるのは、２０２６年と言われています。現行の祝日法が変わらない限り、さらにその次は２０３２年、２０３７年、２０４３年・・・と、なかなか頻繁に訪れるものではありません。

　今年９月の５連休は大変貴重なものであるということを

知っていただいたうえで、より有意義な連休にしましょう！