例年、夏期に5万人前後の方が救急搬送されるなど、多くの方が熱中症になっています。近年では、地球温暖化や都市の「ヒートアイランド現象」により、屋外やスポーツ現場のみならず、夜間や屋内でも発生しています。熱中症は、重症化すると死に至る危険がありますので十分な注意と対策が必要です。
◆ 「ヒートアイランド現象」とは
都市部の熱汚染現象です。都市の中心部の気温を等温線で表すと郊外に比べ、島のように高くなるために、こう呼ばれています。地球全体の平均気温が過去100年で約0.7℃上昇しているのに対し、東京、名古屋などの大都市では2~3℃上昇しています。
◆ 熱中症について
気温が高いと体内の熱が放散されず、湿度が高い状況では汗が蒸発しません。熱中症は、身体の体温調節機能がうまく働かず、体内の水分やナトリウムなどの塩分バランスが崩れることで、めまい、体のだるさ、ひどいときにはけいれんや意識の異常などの症状がおこります。最高気温が30℃を超えるあたりから熱中症による死亡が増え始め、気温が高くなるにつれ死亡率が急激に上昇します。
気温だけでなく湿度が高い・風が弱い・日差しが強いなども影響します。熱中症を防ぐには、こまめな水分補給が肝心です。
◆熱中症関連情報 (出所:政府広報HP)
気象庁では、最高温度が概ね35℃以上になることが予想される場合「高温注意情報」を発表しており、天気予報などで知ることができます。また、「最高・最低気温分布予想図」、「暑さ指数(WBGT)※」が提供されています。
※暑さ指数(WBGT):
気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた熱中症の危険度を判断する指標。
気温と同じ℃で表されるが、湿度が重要なパラメータとなっている。
暑さ指数25℃以上で「警戒」が必要となる。
暑さ対策を実施し、
暑い夏を乗り切りましょう!
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