食中毒発生の傾向としては寒い季節の発生は少なく、暖かくなるにつれ多くなり、原因となる細菌が増えやすい7月から9月にかけての夏場に最盛期を迎えるといわれています。食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と「ウイルス」です。高温多湿となる夏場は、細菌が原因となる食中毒が多く発生しています。代表的な細菌は、腸管出血性大腸菌(O‐157など)・サルモネラ菌などで、温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。
食中毒は飲食店だけでなく、家庭でも発生しますので、食品の衛生的な取り扱いを心がけましょう。
◆食中毒予防の3原則
①食中毒菌をつけない・・・生の肉や魚、野菜には細菌が付いていることがあります。手指や調理器具を介して他の食品を汚染しますので、調理前にはしっかり手を洗い、生ものを扱った調理器具はよく洗浄し、熱湯や塩素系漂白剤などで消毒しましょう。
②食中毒菌を増やさない・・・細菌の多くは10℃以下では増殖が遅くなり、-15℃以下では増殖が停止するため、低温で保存することが重要となります。
◆食中毒を防ぐ食品 ・梅干し・・・クエン酸をはじめとしてたくさんの酸が含まれています。
・生姜(ショウガ)・・・ジンゲロンやショウガオールといった殺菌作用の 強 い物質が含まれています。 お寿司のガリは理に適った食品といえ ます。 ・しそ・・・しその香りのもとであるペリアアルデヒドという成分が強い 制菌果をもたらし、防腐作用が非常に高いそうです。 ・酢 ・・・科学的にも 強い殺菌力があることが証明されています。 ・わさび・・・食中毒やカビの予防、O-157また腸炎ビブリオ、ブドウ球菌 に対しても強力な殺菌効果があります。お弁当箱の蓋をわさびの切り 口で拭くだけで、お弁当が腐りにくくなります。
というものではありませんが、その風味を味わいながら食中毒のリスクを 低減できる優れモノです。 上手に取り入れて、おいしい食事をいただきましょう。 |
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